南海トラフ地震と築年数の住宅耐震性について

大阪で自然素材を使ったお家づくりをしているSunnyday工務店です。

1月と3月はどうしても大地震のことを考えてしまいます。
またいつか来ると言われいる大地震。

Sunnyday工務店では中古住宅のリノベーション工事も承っております。
リノベーションで中古住宅を扱う以上、お客様が地震に対して意識が向いているいるいないは別でどうしても・・。

旧耐震の住宅をリノベーションにとご相談いただくことも多くあります。
そして多くの方は地震について不安を抱えているように思えます。
地震にたいして備えたい方向けに耐震基準について少しまとめました。

平成25年5月東京都が南海トラフ巨大地震等による東京の被害想定のために作成した資料の一部です。
阪神大震災での西宮市の被害のデーターが元になっているそうです。
震災直後、西宮市で築年数と被害状況を1棟ずつ調べあげ関西の大学を中心に調べ上げたそうです。

震度6.0を超えると被害が増えているのがわかりますでしょうか。
劣化状況によっても変わりますが、震度6.0を超えるとぐっと被害を受ける可能性が増え、震度6強ではほぼ100%となるそうです。

1982年以降の建築基準では耐震性が向上しました。
しかし、平成25年に発表されたものなので、経過年数の劣化を考えると、1982年以降の建物でもこれほど低く抑えられる保証はありません。

1999年までは地盤調査の義務がなく、金具も耐震用になっていないものも合法でした。年代だけではなく、家自体の個体差があるのがこの年代の住宅です。

一般的ではないかもしれませんが木造住宅には前回1982年以降大きく耐震基準が改正された時期がありました。
2000年6月以降の建築確認申請において「地盤沈下対策が義務化」「耐震に弱い金具の排除　接合部の特定」などが改正されました。

補足になりますが、2000年に住宅性能評価が始まり、耐震性能が拡充され耐震等級が開始しました。
現在相談いただくお客様の多くは等級2以上の方が多いです。

【耐震等級1】
極めて希に（数百年に一度程度）発生する地震力が建築基準法で定められており、性能表示制度ではこれに耐えられるものを等級1

【耐震等級2】
耐震等級1の、1.25倍の地震に耐えられる性能・耐震強度の水準です。

【耐震等級3】
等級3は、耐震等級1の1.5倍の地震力に耐えられるだけの性能・耐震強度水準です。耐震最高等級

地震にたいして備えたい方向けに耐震と建物についてまとめました。
お家さがし、お家づくりの参考になれば幸いです。

せっかく住宅を手に入れるなら大地震に対しても備えた良いバランスの住宅を手に入れたいですね。

お家づくりの際もそうですが、
リノベーションありきで住宅を探している方は、建築業者にまず相談してからお家さがしをしてください。

建築の知識がより良いお家さがしのお手伝いになると思います。
Sunnyday工務店にお気軽にご相談ください。

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