ORIGIN

INTERVIEW

このページは、Sunnyday工務店の代表を務める髙木がどんな経緯で家づくりを始めようと思ったのか?今の家づくりにたどり着いた経緯はどんなものだったのかをお話ししています。

「やりたいことができないとか、家は3回建てないと満足できないという言葉があること自体がおかしいと思うねん。1回で満足できる家づくりができるのが本来の家づくりちゃうかな。それを身近な工務店がやるべきであって、要望に応じた住宅性能や使う素材にこだわるとか、後悔しないために、徹底的にこだわることがスタンダードであって欲しいんですよ。ちなみに、そこを目指しているのがうちの会社です。」そんな言葉からこのインタビューは始まりました。

#01 | ROOTS

「学生時代は体育系の専門学校に通って、そのままスイミングスクールの講師をしてから、元々父親が内装業をやっていたので兄弟でそれを手伝うようになりました。その仕事をしていた時に、そもそもビニールクロスってなぜあるのか?最終の仕上げを安いもので仕上げるというのは、正直、家がちゃっちくなるなぁと感じたのをよく覚えてます。」

この後髙木社長は人生を左右する家づくりへの大きな疑問とぶつかることになります。「父親と共にリフォーム業を始めると、壁をめくるとカビだらけ…それを補修もせずにまたクロスを貼るの繰り返し。正直これ疑問に思って、より建築って?って考えるようになったなと今思えば思います。」

#02 | TURNING POINT

「父や兄と新築注文住宅で新たに結露しないことを考えた家づくりを始めた頃に、自分のターニングポイントにもなった人との出会いがあって、その人に自然素材のことや、海外の家づくりと日本の家づくりとの差など自分の中では驚くような事実をたくさん教わって、今の家づくりに大きな影響を与えてもらいました。無垢の木を使った床材に使う安全な塗料のことや、紙と木のチップでできた自然素材でできたクロス、天然で長く持つ素材である漆喰のこと、さらには日本ではまだ少ない木の繊維を使った断熱材など今の家づくりの標準仕様で採用しているものは、この出会いから始まっています。

その自然素材をどう思ってどのように使うかの考えが同じで、納得できて使い始めたというのが大きかったですね。」 さらに、日本の家のレベルを知るともっと面白い。と髙木社長は話してくれました。「日本って技術の国というイメージがあるけど、実は家づくりは世界に比べて遅れていて、世界の家づくりはまだまだ先をいってるって知ってます?断熱性や気密性、素材の安全性や設計手法などどれをとっても日本の基準は低くて、比較にならないんです。」 その結果として日本の家は、35年ローン組んで建てるのに資産価値が27年と短く、建てた途端に価値が下がっていくのが現状だそうです。

「こだわった設計や良い素材を組み合わせて誰かにとっては資産価値が残るような家づくりをしたいなと思っていて、Sunnyday工務店の建てた家はしっかりしているから、壊して建て替えるよりリノベをしたいと思ってもらえるようにしたいですね。安く・早くではなく、資産性を評価される、ないしはある人にとっては大きな価値になる家を建てる、建てた家に住み続けるも良し、手直しするも良し、売却するも良し、貸すも良し、色々な住まいの在り方に再利用していくことができるようにしていきたいと今は思ってますね。」

#03 | FROM GERMANY

髙木社長が今の家づくりの想いで原点になっている話してくれたのは、建築先進国として名高いドイツにある諺(ことわざ)でした。「祖父が家を建てて、父が別荘を建てる、自分はボードを買う。この言葉がすごい腹落ちしてて、建てた家に住み続けて資産としながら、引き継ぐことでできた次世代のお金の余裕分を家族の時間や自分が楽しく生きるために使っていくことができるって考えれば考えるほど良くないですか?

欧米では家がそういったものであるというのがスタンダードな印象で、日本もそうなってほしいと僕は思ってます。 そうなれば、休みの取り方や働き方も変わると思うし、メリハリが出ればもっと日本は良くなるはずちゃうかな。家づくりから家族の時間を変えていくことはできる、そう思ってます。」だからこそ、愛着を持って住み続けられる長持ちする家を当たり前に提供していきたいという髙木社長の注文住宅へ対する熱い想いが伝わるお話でした。

地域工務店だからこそ
子育てと向き合うことが大切

また、家づくりに携わる身としてこんなことも考えましたと髙木社長が話したのは、家づくりを依頼するなら気になる部分で、私自身もなるほどと思わされた内容でした。Sunnyday工務店に伺うと感じるほのかな温かさはここにあると筆者は確信しました。

社長はこうおっしゃっていました「建築業界って見えない部分が多くて、ブラックだなと(笑)。僕自身、休みよりも仕事を優先してきた人生で、子どもに業界の魅力を見せてあげられてきたかというとそれは疑問が残るのが本音です。けれど、子育てにも一生懸命になって、PTAの会長をやってみたり、子供とライブに行ってみたり、イベントごとにもたくさん関わってきました。それこそ昔、子供会でサンタ役を秘密にしてやっていて、息子が大きくなってから実は僕だったと話したら驚いていたり(笑)畑も子どもたちと一緒にやるとか自然と一緒に心を育むこともやってきましたが、今思うと仕事のバランスがもっと良ければもっとしてあげられたのでは?って考えたりもするし。家の中でそういった家族の関わりが想像以上に深まるように、家族が家族でいられるような家はどんな家だろうと考えるようになったきっかけはここにあるかもしれないです。」

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