大阪で自然素材を使ったお家づくりをしているSunnyday工務店です。
賃貸から新築住宅に引越ししたら子どものぜん息がなくなった。と言う話は聞かれたことがありますでしょうか。
そういう私も小児喘息でした。
発作が苦しくて寝つけず、親にも心配をかけた夜々のことを思い出します。
母親は室内をきれいに保つことで喘息が治ると信じ、何十万もする業務用の掃除機を購入していました。
そんな経験からぜん息が改善されたとの話を聞くと大変うれしい気持ちになりました。
親の気持ち、子どもの気持ち両方がわかるからこそ、伝えたい。
そんなぜん息に関係する内容です。
喘息やアレルギーを持った方や子どもをお持ちの親御さんに読んでいただきたいと作成しました。
カビから発生するVOCが喘息やアレルギーの原因に
カビや細菌などの微生物が成長する際に、室内の有機物質を分解することで揮発性有機化合物(VOC)を生成します。
微生物由来のこのVOCは、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレンなどの化学薬品系と分類され、微生物由来揮発性有機化合物(MVOC)と呼ばれます。
建材などに含まれる揮発性有機化合物(VOC)を極力減らすよう業界でも努力されていますが、微生物由来揮発性有機化合物(MVOC)については個別での対応が必要です。
カビの毒性とは?
2012年にWHO欧州レポート。第11回シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会では以下のように紹介されました。
カビ | 0~14歳の子供のぜん息死と年齢調整生存年数 | 相対危険度2.4 |
窓の柵の欠如 | 0~14歳の子供の事故死と年齢調整生存年数 | 相対危険度2.0 |
室内での固形燃料の使用 | 慢性閉塞性肺疾患(COPD)、急性下起動感染症(AIRI)、肺がん | 相対危険度1.5~3.2 |
カビがかなり物騒な事柄と並べられていることがお分かりいただけますでしょうか。
詳しくは「東賢一 WHOと諸外国の取り組み」をご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002kunp-att/2r9852000002kusc.pdf
壁内結露を抑えることでカビを抑える。
冬に窓回りに発生する結露。
実は夏季、壁の中は結露が発生しやすい状況になっています。
壁内結露と呼ばれる簡単に見ることができない結露がカビを発生し、室内にまで微生物由来揮発性有機化合物(MVOC)をまき散らしている可能性があります。
賃貸から新築住宅に引越ししたら子どものぜん息がなくなった。と言う話は、おそらく賃貸がこの状態になっていたのではないかと予測されます。
弊社が室内壁に使用することが多いスイス漆喰のカルクウォールは高いアルカリ性(ph13)により空気中のウイルスやカビを吸着・分解してくれるので、健康的に暮らすことを助けます。
また塩ビの壁紙では遮断してしまう壁内の湿気を通気・透湿することもでき壁内の湿気を吐き出すことができるので、壁内結露に有効です。
漆喰壁は静電気を帯電しないので、壁に埃がたまることもなくなります。お掃除がラクになって、キレイな室内を保ちやすくなります。